カテゴリー「文学」の35件の記事

2009年12月31日 (木)

ロシア文学

まだ読んでないのですが、少し記事を書いていきたいと思います。

トルストイの「戦争と平和」

ロシア文学では、ドストエフスキーが1番好きなんですが、

その議論をするのに避けられないのが、トルストイの存在。

トルストイが好きな人も大勢いるので、読まずして意見を言えないんですよね。

チェーホフやツルゲーネフであれば、さらさらー、っと読んだので、わかるんですけど…。

シェークスピアを劣化させたとは言いませんがw

話がそれてしまいましたけれど、ロシア文学の最高峰といわれる「戦争と平和」。

読み終わるのに、半年くらいかかるかもしれません、じっくり読んでいきたいと思います。

2009年11月22日 (日)

恐るべき子供たち

ジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」を読みました。

こういう鋭い小説は久しぶり。

物語は孤児たちの精神的な弱さとキレを感じました。

登場人物の中で注目はエリザベートとポール、そしてダルジュロスだと思うのですが、

特にエリザベート。

弟であるポールが好きだからこそ、突き放したり、働きに出かけたりするんですが、

本人の前では強がる。「あんたなんてどうなっちゃってもしらないわ」みたいな。

どこぞのツンデレ声優、釘宮理恵を彷彿させましたが、物語は非常にシビアでした。

大人の登場人物がほとんど関わってないだけに、悪を悪としてとらえられず、思ったままに行動していく。

意識をしていないので、エゴイズムとは違いますが、小学生のイジメに似ているのでは…。

雪球に石を詰め込んでぶつけるあたりは例え話であっても鋭い。

最近小説を読むペースが遅くなってるのもありますが、世界に惹きこまれてしまって、1日で読んでしまいました。

2009年11月 1日 (日)

美徳のよろめき

最近、電車で三島由紀夫読んでます。

三島というと、「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」が三大作品で挙げられると思うのですが、

「美徳のよろめき」をセレクトしました。

さて、話なんですが、堀辰雄の「風立ちぬ」と一瞬似てる印象ですね、言ってみれば恋愛小説。

しかし、三島が書くだけあって、男性側である土屋が非常に魅力的に描かれてます。

たんぱくなようだけど、カッコイイ、優男の土屋。

「仮面の告白」のような、男っぽさが消えてますが、これも三島の良しとするところなのかもしれません。

また、節子の生死がかかっている麻酔をかけない手術~ラストシーンは非常に緊迫感のあって、引き込まれてしまいました。

ラストの手紙を破るシーンは三島作品の中でも名シーンに挙げられることが多いようです。

2009年10月 3日 (土)

カンタベリー物語

ジェフリー・チョーサーの作品、「カンタベリー物語」を読みましたー。

英国文学というと、まずはシェークスピアだと思うので、チョーサーにはあまり関心がなかったんですが、

読んでみると、けっこう異質な感じですね。時代的な背景からでしょうけど。。

多くの登場人物が一つの場に遭遇して、話をしていくパターンはミステリーでは多いんですが、

英国文学では珍しいように思いました。この「カンタベリー物語」そんな形式なんです。

カンタベリー大聖堂に集まる来る様々な巡礼者の話がテーマ、医者、騎士、弁護士、大工などなど。

まず思ったのが、人物の特徴がホントに上手く書かれていること。

なんか、文学的ではなく、表現が独特とでも言うんですかね…(考

個性と思想が入り混じっていて、人物に魅力を感じました。

英国文学で2番目に注目すべきはこのチョーサーなのかもしれない。

2009年9月12日 (土)

方法序説

ルネ・デカルトの「方法序説」を読みました。どちらかというと、文学より哲学のジャンルですね。

大学の時もだけど、哲学とか宗教的な要素は割と好きな方なんですよね。

読んでみて感想なんですが、哲学では多いけれど、学問不要説とでもいいましょうか。

デカルトもその考え方でした。

その考え方、現代人っぽいです。

人文学にしてもそうだし、スコラ学にしてもそう。

人は学業を終えたら旅に出るべき。

その旅の中で具体的に活きるわけではなく、自然に活きてくる。という考え方のようだ。

哲学者って案外、思い切った考え持ってる人物が多いけれど、デカルトは慎重な感じがして、

例えばホッブスだったり、ニーチェだったりとは別次元の人物に感じた。

まぁ、所属する国や時代自体違うので、考え方が違うのが当然かもしれないけれど、

けっこう読みやすかったです。方法序説。

2009年9月 6日 (日)

月と6ペンス

サマセット・モームの「月と6ペンス」を読みましたー。

なんでも、画家のゴーギャンをモデルとした作品とのことで、前から注目してたんですが、

ようやく読めました。

話としては、お金に困らないけどつまらない生活、お金に困るけど自分の追い求める生活。

どちらを選択し、その結果どうなったか。

現実社会でも、正社員で雇用されてるけど、やる気もないまま、生活のために働いている人が多々いると思います。

その一方で、アルバイトだけど自分のやりたい仕事だから生き生きしている人も多くいると思う。

そんな風にとらえて読んでました。

どちらも答えであり、正解なんてないかな、と思う。経済が絡むとはいえ、考え方の問題だから。

主人公は「ストリックランド」というんですが、彼は後者。

安定した地位を捨てて、画家として生きる道を選び、最後は病で亡くなる。

一般論でいうならば、ストリックランドはとんでもない自己中心的な人物だと思いますが、

周りに何を言われても動じない上に、芯を持った人物なので、これはこれで魅力的に思えた。

モーム自身の考え方にもなるんですが、「人生は無意味で無目的」

自分で解決できないような大きな問題に遭遇した時に、こういう考え方が出来れば、生きやすくなるように思った。

2009年8月22日 (土)

異邦人

フランス文学の「異邦人」を読みました。作者はアルベールカミュ。

「自分が殺人をしたのは太陽のせいだ」という有名なセリフがあります。

では、感想を。

主人公のムルソーなんですが、作品の中で現代人の若者というイメージを持ちました。

何に関しても、無関心で、人に迷惑をかけなければ何をしてもいい。

心根は平和主義者だけれど、そのために行動はしないタイプ。

アウトサイダー。

世間的には非難されるタイプなんですが、私はこういう主人公も好きです。

それも一つのアイデンティティだから。

何より、不器用な人物が好きな私にとっては読んでて興味のある人物でした。

そんな中で今日における政治の酷さ、経済の酷さ、環境問題の酷さ。

「太陽のせい」というのも一つの答えだと思いましたね。

否定するのは簡単だけど。

2009年8月16日 (日)

高瀬舟

森鴎外の高瀬舟読みました。

さて、高瀬舟という作品なんですが、テーマは安楽死。

一応最後まで読んだんですが、答えは出ない話ですね。

でも、自分がこの喜助になったとしたら、あってはならないけれど同じ行動をとるような気がする。

世間に非難されて、身近な人の意見を聞き助けるか。それとも意見を聞かずに延命させ、苦しませるか。

自分が殺害者になるかどうか、という問題より、殺すことが助けることになるのか、が問題だと思う。

鴎外はそれが正しいと思って、この作品を作ったのかどうかもわからないけれど。

喜助を非難するのは簡単だけど、一慨にそう考えるのは愚かな気がしますね。

2009年8月 2日 (日)

ボードレール

今日、ボードレールの「悪の華」を読み終えました。

結論。難しくてよくわからない。

堀口大学の訳は定評があるので、今なら理解出来る…と思いましたが甘かったです。撃沈。

悪の華に書かれている内容はニヒリズム的かと思ったんですが、詩を読んでいるとそうでもないんですよね。

だからといって楽観的に楽しく、明るく、というタイプでもないし。幻滅してしまいます。

とにかく、ボードレールの詩を読むのには、まだまだ時間が必要ですね。

2,3年後にもう一度読み返せれば、と思います。

2009年8月 1日 (土)

堀辰雄

最近、文学の記事を更新してないですね…。休日に一日中読書に費やせればいいんですけどねー。

さて、堀辰郎の「風立ちぬ」読みました。

それでは感想を。

まず、これほど清らかで真面目でせつない恋愛物語はないな、が読み終わっての第一印象。

日本文学の中でも物語の儚さ、清楚さはトップクラスの表現力かと思います。

そういう意味で、堀辰郎という人物に対してもイメージがだいぶ変わりましたね。この辺り、私の勉強不足でした。

これから死を迎えるということ、まだ恋愛をしたいということ、そして現実として同じサナトリウムにいる患者の死。

テーマとしては重いところですが、こういう感性は忘れてはならないですね。

現実社会では、なかなか通用しないきれいな恋愛論を考えさせられました。

世の中は汚い事だらけだから…。

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